両立支援コーディネーター基礎研修の申し込みが始まっています。
独立行政法人労働者健康安全機構が実施している「両立支援コーディネーター基礎研修」の参加者募集が始まっています。年に数回募集が行われており、令和6年度分は今回が最後で、令和6年12月20日(金)17時までとなっています。
Link!→ 令和6年度両立支援コーディネーター基礎研修日程のご案内| JOHAS(労働者健康安全機構)
両立支援コーディネーターとは
患者さんを中心に医療機関と職場との間で情報を提供し、仲介・調整の役割を担うのが両立支援コーディネーターです。支援対象者と主治医、会社・産業医などの職場関係者をつなぎ、両立支援をサポートしています。
両立支援コーディネーター基礎研修は年に7~8回行われています。(年度により若干異なります。令和6年度は7回)受講費は無料で、かなり充実した立派な教材が届きます。届いたテキストを使って決められた期間内(3週間程度)に研修動画(私の時は7時間程度でした)を受講します。研修動画は受講期間内であれば、都合のいい時間に受講すればOKですが、最後のWEBライブ研修は決められた日時に必須参加となります。ただし、期間内にWEB研修動画の視聴を全て終えないとWEBライブ研修に参加することができません。
WEBライブ研修は、WEB会議システムを利用しての受講で、「顔出し必須」でサボっていないかチェックされています。講義中、何回かアンケート形式でweb上で回答する場面もありました。この回答の正誤については講座修了の要件にはなっていないとのことですが、回答数が極端に少ないと「サボり」とみなされるそうです。直接回答を発言させられるとか、意見を求められることはありませんでした。
WEBライブ研修を最後まで受講したことを運営側で確認され、無事修了が認められると後日、修了証書が届きます。
私が受講したのは令和4年度でしたので、今では少し変わっている部分があるかもしれません。昨年の研修の内容は以下のサイトで紹介されています。
Link!→ 両立支援コーディネーター 基礎研修|労災疾病等研究普及サイト
無料の研修なのに教材も講義の内容もボリュームたっぷりです。1回の募集人数が700~800名で、先着順ではなく抽選です。人数が多いので外れることはないかと思っていましたが、何度も外れる人もいるそうです。WEBライブ研修が土曜の回は倍率が高いという説もあるので、都合のつく方は平日に開催される回を狙ってみるといいかもしれません。私も土曜の回と平日の回の両方に応募して平日の方で当選しました。
両立支援コーディネーター基礎研修を受講して修了したことによって、就職が有利になるとか手当がつくということは期待できないのですが、コーディネーターが両立支援業務を行うに当たっての基本スキルや知識に加え、両立支援の事例紹介等、実際にコーディネーターが両立支援を実施する上で留意すべき事項が盛り込まれていて、事業者側も労働者側も、どちらの立場の方にも知ってもらいたい知識が得られる研修になっています。
研修を受講し、コーディネーターとして知識を持った従業員が一人でも事業所に配置できれば、従業員がある日突然病気になった!という時に慌てなくて済みます。受講した内容を一度で全部覚えられなくても、「そういえばこんな制度があったかも」ということだけでも思い出せれば、そこから必要な情報を探しに行くことができます。
治療をしながら仕事も辞めずに両立させたい労働者は増えていますし、治療方法の進歩によって仕事との両立も可能になってきています。病気になったからと慌てて仕事をやめる決断を早まることのないよう、「治療と仕事の両立」という考え方が広く認知されるべきだと思っています。
少しでも興味、関心をお持ちの方は是非、受講を検討されてみてはいかがでしょうか。
テキストのpdfをダウンロードすることもできます。ぜひご活用ください。
Link!→ 両立支援マニュアル| JOHAS(労働者健康安全機構)
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